12月 23 2011

連休特集 「さよならミュータントクロタ」  by kurotausagi-cold fire

連休を前にまたまたつまらぬ、妄想物語を書いてしまいました。例によって、あまりに暇だったら読んでくださいね。

.(注)文章中でてくる名称、その他はあくまで仮想空間に於ける架空の一致ですので、現実の社会の実態とは、全然関連はありません。また、文章には何ら深い意味もありません。ただの妄想の産物です)

今回、カフカ氏の小説の一部を使用いたしました。「変身」じつにすばらしい小説なので、読まれることをおすすめいたします。

駄文小説

 

 「さよならミュータントクロタ」

除雪用品や石油ストーブの販売をINTER NETでしている青年?(^。^)クロタは、ある朝自室のベッドで目覚めると、自分が巨大になってしまっていることに気が付く。突然のことに戸惑いながらも、彼はもう少し眠ってみようと試みるが、しかし体を眠るためのちょうどよい姿勢にすることができない。仰向けの姿勢のまま、クロタは今の仕事に対する楽しみに思いを募らせる。出張旅行してみたいし、出張先の出会いをして、いろいろなカワイコちゃんと付き合いたいと思っている。朝早いのは少々不満の種であり、「この早起きという奴は人間を薄馬鹿にしてしまう。人間はたっぷり眠らなければ成らない」と、クロタは思う。しかしクロタには商売の失敗によって多額の借金が両親にあり、それを返すまでは辞めるわけにはいかないのだった。しかし、売上は伸び悩んでいるのであった。
できれば、西日本に寒気が居座ってほしいと((^。^)すみません!)思ったり、雪が一杯ふれば?とか思ったりしちゃったりするのであった。

そうしてふと時計を見ると、仕事開始時刻をとっくに過ぎている。心配する妻が階下から声がかけられる中、何とか体を動かしてこの状況から抜け出したいのだが、そうこうするうちにクロタの様子を見に娘の声がして、なぜかドスンドスンと音が近づいてくる。

「おとうさん!早くおきなさいよー!」という娘がやってきて、さらに驚いた!!なんと娘は、さらに巨大化してしまっているではないか!まるで、大怪獣ゴジラのような足が、いままさに、顔面を押し潰そうとしているのである。「おい!待て待てー!」の声も虚しく娘の足は、ドスンとい音とともに。30年ローンで建てたマイホームもろとも、ついに踏みつけてしまったのであった。ものすごい破壊音とともに、夢に見たマイホームは、自分の身体とともに地面におしつけられて、みごとに破壊されてしまったのであった!。見事に破壊されたマイホームを前に妻は怪我もなく「あなたー!」と呼んでいるのが聞こえた。なんとか立ち上がってみると、無残なマイホームとかわいらしい妻(スリムでロングヘアーが綺麗だ!)がいたのであった。ご近所はみなパニックに陥る。妻は笑顔で私を見ている。どうしてこんなに脳天気な妻なのかと、いまさらながら驚くのであった。

見かけだけで妻を選ぶと、こいう感じになるのだと思った。しかし、彼女のそのPOSITIVEな姿勢に、少しほっとした感じがこみ上げてきた。ご近所では、巨大化した私を観て、驚いたり、子供が泣き出したりしていた。この時ふと、悪魔の気持ちがクロタに沸き起こり、日頃近所付き合いで溜まっていたうっぷんをはらそうと、気に入らないご近所さんを、全部ふみつけてやった!。妻は喜んで、「すてきー!」と言って踊っている!。まさに天使のように見える。よほどご近所にいじめられていたのにちがいない。母親は地面にへたり込み、父は泣き出し、娘はあまりに巨大になりすぎて、地球から落ちていってしまったようだ!。ふと!ツトム・ヤマシタのSPACE Requiemという曲を思いだしてしまった。きっと娘は、ノンリミットの宇宙の海で、泳いでいるにちがいない!。近所の駐在のおまわりさんがきたので、日頃の恨みをぶつけて、この間の駐車違反をもみ消すようにおどしてみたら、なんなく了解してくれた。彼も家庭があるからだろう!。警察のパトカーや救急車や消防車もどんどんやってきて、さらに日頃、真実しか報道しない、危険区域には近づかないで取材をする、素敵なマスコミまでやってきたのであった。

クロタは、マスコミがきらいなので、ギャラが10億以上ならすきなのだが、いまさらお金があってもこの巨大なからだじゃ、夜の街にくりだしても、どうにもならないし、いまさらランボルギーニを買っても運転すらできないわけだから、もはやお金の価値などなにもないに等しいのであった。ほしいものは、タダでいくらでも手にはいるので、食べることにはこまらない!。逃げるように、マスコミ等をさけ、妻に未練がいっぱいあったが、いまさらしょうがないので、捨てていくことにした。きっとまた良い伴侶がみつかると思うからである。まず、最初に市役所までいって、日頃の税金泥棒の巣窟をめたくたに壊してやった!。実にすがすがしい気持ちになれた。そうしたら、多くの市民から多大なる拍手と歓声をもらった!(^。^)v。その中にはかわいこちゃんも数人いたのだが、いまとなっては、どうしようもできないので、あきらめることにした。銀行の看板が目に入ったが、いまさら銀行からお金をとってもしょうがないので、やめようとおもったのだが、そこは人間、サガがでてしまい、ねこそぎお金を盗んでしまった。ギャーギャー騒いでいる銀行の支店長を踏みつぶしてやったら、またまた中小零細企業の経営者たちから、拍手と歓声が沸き起こったのであった。ついでにお金ばらまいてしまった。(^。^)いやはやこんなに受けるのは何年ぶりだろうか?。下手糞なロックバンドなんかやっていた時期があほらしくなってしまった。次に学校までいって、すべて踏みつぶしてやった!。予想どうり子供たちから、拍手と喝采が起こっていた。これで子供たちはのびのびと自分らしい生き方を探して、実践的な人間社会のルールとマナーをまなべるようになるだろうと考えたあはははは。さらに体育もないし、給食ともおさらばだ!。しかし逆の道に育つ場合もありえる。大体破壊しまくったところで、いよいよ、頭狂へ南下することにした。もちろん目指すは、THE KASUMI????であった。
ほとんどの建物を破壊しまくっていたら、なんと自営隊のFF10が飛んできたのであった。しかしFF10はなかなかいいゲームらしいのだが、まだPS3でやったことがない!。グランツーリスモシリーズはほとんどやっているのだが!、おっとそのFF10ではなく、戦闘機だったのだった!(^。^)おおおおおOYAJI GYAGU!すごいミサイルが鉛筆のようにとんできたのだが、それが劣化ウラン弾でも、もう平気なのであった。なにせ、クロタが巨大化したのは、??能のせいだからだ!あははは!。ウランなど平気もいいところだ。ばりばり食べてしまった。「プルトニュームは飲んでも安心」とか言った人もいるそうだが、その人にはウランのステーキも食べさせてあげたいとおもったのであったが、今は時間がないのでやめることにした。戦闘機を全部叩きおとしたら、今度はトマトホークがとんできた、まるで蚊にさされたように、くすぐったい!。こんなものを買う代わりに、もっと国民のために税金を使うべきじゃないかと思った。このようなあほらしい、戦争おもちゃを買うくらいなら、全国の被災者やワーキングプアーの人達等を救済すべきだろうとつくずく肌で感じた!。さすがに、自営隊もあきらめたようで、それから攻撃してこなくなった!。国家予算の事を少しは考える頭があったようだ!。日々、日頃の思いを実践すべく、いろいろなところや組織を破壊しまくった。しかし、だんだん、自分がアンチキリストではないかと思いはじめてきた。クロタ、クロ、クロ、クロ、ロク、ロク、ロク 666になってしまった!。もしかしたら、自分が獣コードの666ではないかと思い始めてきた。神様のまねごとのような事をして日々調子に乗って行なってきたことが、実は単に自己満足ではなかったかと思い初めてきてしまった。(^。^)反省する意味で、神様をおそれる事を思うようになった。

巨大化してから、随分と日にちがたってしまった。聞くところによるとだいぶ国民の間で喜んでもらったらしいし、すっきりしたとかいろいろいわれている反面、反社会の権化だとか、アンチ・キリストだとか、土建業界のまわしものだとかとか言われているらしい。アメリカのCIAが創ったミュータントだとか、X-MENの続編か?とか、ハリウッドと東宝と円谷プロからは、本格的な怪獣映画にでてみないかとか、かなりの金額を提示されるのであるが、どれもいまいちのらない、巨大化してみて初めて理解できた気持ちになった!。確かに、抑うつされた事柄をすべてこの身体で解決させたが、実際、カワイコちゃんとデートや出会いがなくなったわけだし、楽器のサイズもあわない、IーPHONEも巨人用のやつもないし、PCも画面が小さくてわけがわからないし、くだらなくてつまらないクロタブログも書けなくなってしまった。それに、今は、たくわんとおむすびがたべたいのだが、ちょうどいい大きさのたべものがないのである。魚と言えばくじらさんがちょうどいいおおきさなのだが、それをたべれば、グリーンピースから抗議されて、白鯨並の扱いを受けるにちがいないし、第一、くじらさんを食べる気持ちになれないのだった。

ある日、ふと、クロタは思ったのであった、このままこの地上にいれば、結局はみんなのお荷物になる。株価が下がり、円高になり日本にとっても、いいことではないかもしれないのだ。アンダルシア地方で、そこのカワイコちゃんとくらしたいのだが、なにせ巨大化してしまったので、もはやそれもむりだし、そうだ!!どうせもうやれることはやったし、最後に日本のために役にたって消え去ろうと決心したのであった。それは、原発事故の現場をそっくり剥ぎとって、深海のプレートから地球内部のマグマ(コアー)まで、運んでいって、一気に原発問題と汚染問題を解決することが、クロタにとって、また勇者クロタにとって、最高の花道になると確信したのであった。これで、また世界が平和で、みんなが楽しく暮らせる世界を残すためには、これが一番とおもうのであった。

翌日、クロタは、原発まで向かって北上したのであった。原発につくと、底の地面を切り取り、地面ごと持ち上げたのであった。ものすごい高線量を感じる!。それに、身体はさらに過去に受けた劣化ウランのおかげで巨大化していたのであった。そして、まるでレストランのウエイターのように、原発を掲げて朝焼けの太平洋にはいり、近くのプレートの亀裂を目指して海の中を歩いて行くのであった。とうくには、くじらさんがなごりを惜しむように、出迎えに来てくれていた。これでいいのだ!これでいいのだ!天才バカボンじゃなくて、(^。^)あははは!、これでいいのだ!人類が生んだ怪物は、最後に人類のために死んでゆく。なごり多い日本をあとにしておもうことは、「くろ子のお店」で、みんなが除雪用品や石油ファンヒータやマスクを大量に買ってくれるとありがたいとおもうのであった。また、思い出のカワイコちゃんには、今度こそにがさないと固い決意をするのであった。
綺麗に染まった、朝焼けの海に入り深海のプレートから地球の中心まで、後悔さきにたたず!えへへ!明日はきっとあかるい未来になるだろうとおもいながら、クロタは進んで逝くのであった。徐々に海に姿をしずめて行くクロタに、多くの国民は、よし「くろ子のお店」からなにか買ってあげようと、かたく心に誓うのであった。 THE END  (^。^)カフカ氏をモチーフにしました。

ぜひ、みなさんも読まれていない方がいらっしゃれば、カフカの「変身」を読んでみてくださいね。いい小説です。